Uber Eats (ウーバーイーツ)の仕組みは?どんなシステムなの?
ここでは、
という5つの視点からビジネスモデルをまとめ、実際の注文から配達までの仕組みをわかりやすく解説していきます。
ビジネスモデルは大学生でも理解できるレベルにまとめております。
Uber Eats (ウーバーイーツ)とは
Uber (ウーバー・テクノロジーズ) は、アメリカを中心に旅客輸送(タクシー)や物流業界(輸送や空輸)などの移動ビジネスに革命を起こすスタートアップ企業です。
そのUberが、タクシーアプリで培ったノウハウを応用し、フードデリバリーサービスとして、2014年にアメリカで開始後、2016年9月に日本で開始しました。
» 今話題のUber Eats (ウーバーイーツ)とは?企業と概要について
Uber Eats (ウーバーイーツ) ビジネスモデル仕組み
Uber Eats (ウーバーイーツ)の最大の特徴は、 配達する人を一般人(個人事業主)にしたことです。
日本で初、業務委託として、配達を個人に委託する仕組みをとりいれました。
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仕組みを絵にすると
注文者と配達パートナーをマッチングする仕組み
ユーザーが注文したデータは、飲食店のタブレット端末に通知されます。料理が完成するタイミングで配達パートナーへ「これ運びませんか?」と配達リクエストをスマホへ通知します。配達パートナーは「よし、受け付けよう!」と受付ボタンを押すと、マッチングが成立します。
Uber 独自の革命的な仕組み
従来のようにアルバイトスタッフを雇う必要がありません。雇用の手間をなくし、配達員を自転車に乗る一般人にしたことで、たくさんの飲食店がデリバリー事業に参入した結果、オンライン出前サービスのニーズが一気に拡大しました。
» Uber Eatsの仕組み【飲食のビジネスを変えた4つのポイント】
120円ハンバーガー1個から配達できる仕組み
仮に時給1,200円のデリバリースタッフを1人雇うと、30分の配達で最低600円の利益が必要です。
通常レストランの出前を頼むとき「1,500円以上の注文に限り配達します」のような条件がありますね。これは配達時間に見合った売上を確保する必要があるためです。1件500円の注文に対して時給1,000円を支払ったら店は大赤字です...
雇用せず、時給を考える必要がなくなった
飲食店にとって、人件費がかからず、必要なときに運んでくれるUber Eats のシステムはノーリスクで導入できるので最適です。
配達時間に見合った利益の確保も不要となり、1品500円程度の注文も配達できるようになりました。
» Uber Eats (ウーバーイーツ)がレストラン経営をラクにした
絵でみるUber Eats 注文から配達までの仕組み
① ユーザーがUber Eatsアプリから料理を注文する
専用スマホアプリで和食、中華、ラーメンなど様々なジャンルの料理を注文できます。
Uber Eats のアプリで注文すると、配達手数料がかかるため、お店で食べるより500円~1,000円くらい値段が高くなります。
② レストランから1番近いパートナーに配達リクエストがくる
ユーザーが料理を注文すると、レストランのタブレット端末へオーダーが入り、同時に近くの配達パートナーへ配達リクエストが送られます。
③ レストランまで料理を取りに行く
配達リクエストを受けた配達パートナーは、配達用のDriver アプリをみて、レストランへ向かいます。
④ 指定場所へ届けて終わり
Uber Eatsのアプリには「外で受け取る」機能もあり、花見シーズンには公園で受取りも可能です。
料理の代金はクレジット払いか、現金払いとなります。
登録後、最短3日で開始!»詳しい登録方法
Uber Eats (ウーバーイーツ) 注文アプリの仕組み
Uber Eats (ウーバーイーツ)で注文するには、Uber Eats アプリをダウンロードします。
実際に画面をみながら流れをみていきます。
配達料金の仕組み
Uber Eats で料理を注文すると、100円~500円程度の配達料金がかかります。配達料金は、注文した住所からレストランまでの距離に応じて、料金の大小が決まります。※近い加盟店ほど配達料金が安くなる仕組み。
注文の流れ
届け先のエリアを指定すると、注文可能なレストランが表示されます。
料理をタップするとカートに入ります。
最後に会計へ進み注文が完了します。
配達の様子がわかる
注文者はUber Eats アプリから配達パートナーの位置情報を確認できます。
Uber Eats の配達パートナーは、配達未経験者が多く、途中で迷ったりします。
配達パートナーの位置がタイムリーにわかるので、正確なお届け時間がわかるのはありがたいですね。
» どこでも受け取れるUber Eats (ウーバーイーツ)の凄さって?
どんな配達パートナーがくるのか確認できる
注文者は配達パートナーの名前、満足度をアプリからチェックできます。
配達パートナーを評価をする
注文者は配達パートナーの接客態度、身だしなみなどを総合評価し、GoodもしくはBadで評価します。評価の仕組みにより、Badが多い配達パートナーはレストランから依頼が減る、最悪の場合アカウント停止になる場合があります。*配達パートナー側も注文者を評価できます。
Uber Eats (ウーバーイーツ)加盟店側の仕組み
ユーザーの注文データがレストランに設置した端末へ送信されます。
レストラン側タブレットはUberからレンタル可
自身で購入してもいいのですが、wifi設定やネット回線の見直しなどの手間もあり、4G回線SIMつきの端末をUberからレンタルする店舗がおおいようです。
配達パートナーがとりにくる時間は予測できない
店側はオーダーが入ってから、料理を作り始めます。
この間に、Uber の配車システムがランダムに配達パートナーを手配しますが、
雨の日や、配達パートナーが不足している日など、オーダーから1時間以上こないこともよくあるそうです。
レストラン側もGoodかBadで配達パートナーを評価できる
料理を取りに来た配達パートナーをGoodかBadで評価できます。評価が著しく低い配達パートナーはアカウントが停止されます。
Uber Eats掲載手数料は35%
料理の注文金額が高ければ高いほどUber が儲かる仕組みです。
レストラン側はUber Eats の利用料として、売上金額の35%を支払います。
たとえば、レストラン側の売上が「710円」の場合、
この710円に「手数料35%」をかけた「248円」がUber Eats の利用料となります。
» Uber Eatsレストランパートナー加盟店舗登録・出店手数料・飲食店側の費用
Uber Eats (ウーバーイーツ)配達パートナーの仕組み
Uber Eats (ウーバーイーツ)は業務委託で契約を結んだ個人事業主です。
Uber では配達する人のことを配達パートナーと呼んでおり、公式ホームページで登録すれば誰でも好きな時に働けます。
» Uber Eats(ウーバーイーツ)配達の登録方法と始め方・退会方法
Uberドライバーアプリをインストールする
公式ホームページから配達パートナーに登録後、App Store、 Playストア からUber Driver アプリをインストールします。
配達につかえる車両は3種類
Uber Eats (ウーバーイーツ)は他のバイトと違い、業務委託のため、配達に必要なものはすべて持ち込みとなります。
次の3つから車両を選びましょう。
自転車
最も気軽に配達できる車両ですが、ママチャリや折りたたみ自転車だと、ロードバイク、電動自転車等にくらべて稼ぎが悪くなります。
125cc以下の原付バイク
自転車で運べない長距離リクエストが増えますが、自転車よりも体力的に有利です。
ただし、ガソリン代、交通違反など自腹コストがかかる難点もあります。
125ccを超えるバイクもしくは軽自動車
125ccを超えるバイクで配達をするには、緑ナンバー( 貨物軽自動車運送事業 )を取得する手間が難点です。
駅付近では、車を止められない、自動車侵入禁止道路など、軽自動車はあまりおすすめできません。
車両はいつでも変更できる
最初は自転車で登録したけど、原付にしたい場合でも、アプリからいつでも変更できます。*変更完了に数日かかります。
※徒歩の機能も追加されました。
自転車とバイクでは配達距離が異なる
自転車は1m~3kmくらいの配達距離が中心です。
一方バイクは、4km~10kmくらいの案件が増えます。
レストランから1番近い配達パートナーへリクエストがくる仕組み
Uber Eats の配達リクエストは近くにいる配達パートナーに届く仕組みです。
ヒマな時間は適当な場所で待機するか、走行しながら新しい依頼を待ちます。
配達パートナーの報酬は需要と供給で変わる仕組みです
2021年5月10日(月)午前0時に料金改定があり、
ダイナミック・プライシング(需要と供給で変動)に切り替わりました。
1件あたり300円~1000円の収入が多い
良い点
配達パートナーが少ないと報酬が上がる
悪い点
配達パートナーが多いと報酬が下がる
雨の日や寒い日など、配達パートナーが少ない日ほど、報酬がUPする仕組みです。
注意:「報酬は時間、地域、プロモーションによって異なります」
配達パートナーはレストランとユーザーを評価できる
配達パートナーはGoodかBadでレストランとユーザーを評価できます。配達パートナーの評価はアンケート程度の重要度です。ユーザーや加盟店への影響は低くなります。
雨の日やビギナー向けに特別報酬がある
Uber Eats は配達パートナーを一般人にしたことで、多くの働き手を集めた一方、拘束力がありません。
そのため、インセンティブという追加報酬を導入し、配達パートナーの稼動をコントロールします。
ブースト
配達パートナーのモチベーションを高めるシステムの1つに「ブースト」という仕組みがあります。
Uber Driver アプリを開くと、対応エリア内に「1.1×」と書かれたマークが表示されます。
ブーストが表示されたエリアで配達リクエストを獲得し、完了すると基本料金に増額される仕組みです。
ブーストあり/なしの比較
[ ブーストなし ]
東京エリアで1件1km配達した場合、(265+125+60) × 0.90 = 405円
[ ブーストあり ]
東京エリアで1件1km配達した場合、(( 265+125+60 ) × 0.90) + (( 265+125+60 ) × 0.1) = 450円
[ 増額 ]
ブースト1.1が適用され、45円が1件分の報酬に加算されました。
クエスト
他にもクエストと呼ばれるシステムがあり、期間内に指定回数をクリアすることでボーナスがもらえるため、数日間配達パートナーをキープし、拘束力をコントロールします。
クエストは通常3~4日間かかる条件が提案されます。
上の画像をみると、14回クリアで1,000円の追加報酬、合計25件クリアで合計2,000円をゲットできるという仕組みです。
ピーク料金
ピーク料金は報酬に加算される追加ボーナスで、赤いマークのエリアで配達するともらえます。
チップ制度
2020年5月1日より、お客様からチップをもらえる仕組みになりました。
日々の売上げを確認できる
稼いだ報酬はUber Driver アプリから確認でき、毎週銀行口座へ振り込まれます。
Uber Eats 配達パートナーのリアルな収入が気になる方は
を参考にしてみましょう。
Uber Eats (ウーバーイーツ)配車システムの仕組み
Uber Eats のシステムには、累計100億回の乗車を達成したタクシー配車サービス(Uber)のノウハウが使われており、配達パートナーとレストランのマッチングはAI(人工知能)で最適化されているようです。
自転車かバイクかは距離で判定する
配達パートナーは配達に使う車両をUber Driver アプリに登録します。
レストランからお届け先まで距離が4km以上の場合、 バイクの配達パートナーを優先して選びます。
一方で、レストランからお届け先までの距離が300m~2kmくらいの場合、自転車の配達パートナーを優先して選びます。
評価にBadが多いとリクエストが減る
配達パートナーはレストランとユーザーから評価を受けます。
Uber Driver アプリを開くと、満足度がパーセンテージで表示され、他の配達パートナーと比べて数値が低いとリクエスト率が低くなるようです。
配達パートナーの数に応じて配送手数料をかえる
雨の日や、早朝、深夜など配達パートナーの数が不足していると、配送手数料が高くなる仕組みです。
配達パートナーの位置をGPSで常に管理している
配車システムは、配達パートナーの配達が完了するタイミングで、次の案件を送ります。
位置情報を管理することで、レストラン側に配達パートナーの到着時刻をお知らせしたり、注文者に現在地を表示したり、オペレータースタッフに代わって、システムが適切に管理します。
システムが対応できない部分はヒトでカバー
およそ20件に1件の確率で、住所エラーや届け先が見つからないトラブルが発生します。
自力で解決できないトラブルが発生した場合、Uber Eats サポートセンターのオペレーターに電話相談が可能です。
Uber サポートは営業時間中ずっと対応しており、ビギナーの方にとって安心です。
Uber Eats (ウーバーイーツ)未来の仕組み
ここまで、 Uber、レストラン、注文者、配達パートナーの4つの視点から仕組みを解説しました。
自転車で一般人が配達するシステムはありそうでなかったビジネスモデルです。
少子高齢化で人手不足が深刻な時代ですが、多くの方がUber Eats で稼げるようになりました。
今後、配達パートナーが増え稼ぐチャンスがなくなる前に、今スグはじめることをおすすめします。
登録後、最短3日で開始!»詳しい登録方法